◎ 韓国語は衰退!?

こちら韓国では今日のワールドカップ日本戦を地上波のKBS2、MBC、SBSの3チャンネルで放送するようですね….
元々、視聴率の取れそうな関心の高いコンテンツは、地上波が揃って同時放映する場合が多くて、以前から気になってたんですが、まあこれも韓国らしいと言えば韓国らしいかも。お前だけ良いの放送してずるいよ~、どうせ揉めるんならみんなで放送しようぜ!みたいな(笑) ただ日本戦への関心はどこにあるのか、考え物ではありますな。

今日は気になるニュースがあったので、それを。

Yahoo!ニュース – 毎日新聞\r\n<ハングル熱>韓流ブーム冷めた? 大学で受講者数頭打ち

全国の大学で韓国・朝鮮語を学ぶ学生数が頭打ちになってきた。NHK教育テレビ「ハングル講座」のテキストの売れ行きも下降線。韓国の人気スターを追いかけるおばさまたちは相変わらず熱を上げているものの、大学関係者らは、韓流ブームに乗ったハングル学習熱は冷めたと分析する。その一方で、良質の指導者育成を目指す動きも始まっている…..

元々旅行の片言会話だったり、韓流ブームで関心を持ち、韓国語を学び始めた方が多かったようなので、韓流ブームの衰退と共に韓国語を学ぶ人が減るのは予想出来たことだと思います。事実、最近までのブームは色々と煽りすぎで、目的意識が希薄なまま韓国語を学び始めた方が多かったんでしょう。実際、韓国語が出来るからといって、学生なら就職が有利に運ぶかというと現実はそれほど甘くなく、韓国系の会社の日本支社ですら、語学面で求めるのはまず英語が出来ることですしね。それに、韓国語がそれなりに出来ても日本では在日の方とも競争(言語の実力とかコネとか)になるし、韓国に来たとしても、韓国人の日本語熱は、最近中国語に押され気味だとはいえ依然高いものがあるので、韓国語で選抜されるとしたら競争率は高そうです。やっぱりマニアな言語、趣味の領域を抜け出せない言語なのかなー。

私が韓国語を勉強し始めた90年代初めは、今ほどメディアで韓国がクローズアップされたり、韓国語が聞こえてくる事はNHKの語学講座を除いてほぼなかったし、書籍なんかも数は少ないし、値段も英語の3倍はしてましたから。それを考えるとスゴい進歩だといえる。学習環境も改善されてますよね。それより前の時代の韓国語の置かれた状況を考えても随分とメジャーな言語になった気はしますが、本格的にというか専門的に学ぶにはなかなか難しい言葉ですね、韓国語って。学習者にアピール出来るような、将来性がちと足りないのかな。まあ、現時点では、今迄知らない言語だったものが、少し身近なものになった。さあ、これからどうしようってことでしょうね。言語を通して異文化を学ぶことは大事ですから、異文化を理解し出した、その層が厚くなって来たのは歓迎すべき事でしょう。

◎ ボーダフォンはサムスンの携帯らしい

昨日のエントリーで、LG電子がFOMA端末に参入するってのを書きましたが、どうやらボーダフォンでは、サムスンの端末を導入するみたいですね。にしても、日本ではサムスンなんですね。なるほど、英語表記は Samsung ですもんね。個人的にはサムソンだと思いますが…..

NIKKEI NET : 国内携帯電話に世界競争・ドコモなど韓国製端末採用
…..欧米市場で日本メーカーを圧倒する韓国勢の技術力や価格競争力に着目、NTTドコモがLG電子、ボーダフォンはサムスン電子の製品を扱う計画だ。…..

一応、こちらでは使い勝手、特に韓国語入力方法などで、サムソンの携帯が一番だとよく言われています。「天地人」入力って言うんですが。まあ、ここ最近は変わってきたかも知れませんけどね。昔使ってたモトローラの韓国語入力は非常に面倒でした。そう言えば、最近こちらのSK Telecomとボーダフォンでお互いにローミング出来るようになったニュースもありましたね。ま、何にせよ、外圧に変化を受けやすい日本ですから、韓国勢の参入で面白くなるでしょうね、国内勢の端末も。技術では劣るところなどないでしょうから。

# 修学能力試験、修能(수능)

明日はこちら韓国の高校生の人生を大きく左右する、修能(수능)、すなわち修学能力試験(大学入試)が行われる日です。
ってことで、修能冷え?(수능추위)と言って、例年この時期に合わせるかのように急に寒くなるんですが、今年も例外ではなく、最低気温が零下になって、日中も10度を切るようになって来ました。オンドルがあるので部屋では薄着ですけどね。というか、韓国ではインナーは薄着にして、上着は厚めにしておかないと、これからの季節はどこに行っても暖房がかなり効いているので、調節が難しいですからね。

で、修能ですが、本当に人生が決まるということで、日本のそれとはだいぶと雰囲気が違います。親が教会とかお寺にお祈りに行ったり、後輩たちが横断幕を作って応援したり…. 韓国語では試験に合格するということを、試験に付く(시험에 붙다)ということから、くっ付くもの繋がりで、この時期は飴とかお餅をよくあげたりするので、高校ではどこに行ってもお餅食べません?って勧められます。

受験当日は、公務員などの出勤時間を少し遅く設定したり、地下鉄とかバスが増便されたりして、国を挙げて受験生をサポートする動きも見られます。普段は厳しい同僚の生徒指導の先生たちも3年生には寛大で、受験までは大目に見るというような感じです。

ということで、受験で受かる大学によって人生が決まってしまうのもどうかと思うのですが、ま、これが韓国の実情なので、高校生は大変だなと思います。日本だとたまには遊びに行ったり、アルバイトなんかもしたりするのでしょうが、本当にこちらの高校生は勉強漬けの毎日。これだけ高校生活を犠牲?にして、希望大学に受からなかった日にゃ、その落胆も相当なものでしょうね。ま、もうこの時期にあがいても仕方がないですし、普段の実力が発揮できるよう、みんな頑張って欲しいですね。

□ 原語民って…

気が付いたらもう2週間近く放ったらかしのこのブログ(笑) 久しぶりのエントリーです。学校が始まる時期が近づくにつれて、なんやらかんやら色々と忙しくも充実した毎日が続いています。

上ノ郷谷さんのところ、HINAGATAのテンプレートも出てるようで、MTもアップグレードしたいんですが、フォトブログの絡みもあってなかなか….. 最近は韓国語のOSを起ち上げている時間がほぼ全部なので、日本語のページにあまりアクセスしないし、韓国語のOS上でアップグレードするのも色々ややこしいってのも、余計にその原因となっているのかも知れません。こりゃ、MT3.1への待ちだな。

先日は日本で韓国語を教えていて、こちらの大学にも1年間交換留学で来ていた学生が、夏休みを利用して韓国に来ていたので、時間を合わせてお茶してきました。まあ、やっぱり帰国して半年程経つので、韓国語だいぶ忘れてきたってことでした。言葉って使わないと鈍るもので、日本で維持するのってほんと大変です。まあ、彼女も韓国の友だちに久しぶりに会って、言葉もだいぶ勘を取り戻していたようですが。ま、日本に帰ってからの奮闘に期待って事で。

それはそうと、忙しさの理由は学校が始まるだけじゃないんですよね。教授の友人の奥さんからの依頼で、今週から京畿道のある高校で日本語を教えています。冬ソナで有名な南怡島の近くにある学校です。春川からバスで30分弱ぐらいでしょうか。

まあ、この話を受けるかどうかは悩んだんですが、自分の今後の役にも立ちそうだし、半分教授の命令みたいな所もあるので(笑) 迷った末に受ける事にしました。ビザの問題もあったんですが、それも無事に解決できて、拘束時間は結構長いんですが、授業のない時間はエアコン完備の学生相談室を借りて勉強もさせてもらえているので、環境はいいですね。研究室で勉強していると、やっぱり教授の雑用なんかも頻繁にすることになるので、そういう意味でも集中できていいですし。

ということで、日本では韓国語教師も少しやっていましたが、今度は韓国で日本語教師です。修士課程で留学していた時にも、春川の女子校で何度か教えた事があるんですが、ちゃんと教えるのは初めてで、少々戸惑うところもあります。けどまあ、今時の韓国の高校生事情なんかも分かって、ともかく自分にとって得る物の多い、良い経験にはなりそうです。

ところで、私は日本語のネイティブスピーカーという事なんですが、韓国語だと原語民(원어민)になるんですよね。何か、この言葉の響きがいや(笑)

□ 「教える」より「教わる」

今日は久しぶりに夕方から雨が降り始めて、ようやく酷暑だった夏も終わるのかな、といった感じです。それにしても、今日は「久しぶり、元気だった?」みたいな、お伺いの電話がやたらと多い一日でした。そろそろ夏休みも終わりに近づいて、大学も登録、履修登録が始まる時期だからでしょうか?

ということで、昨日の光復節は、ソウルで教え子たちに会ってきました。昼から東大門市場に買い物に出掛けるという事で、そこで待ち合わせ。久しぶりに会う学生たちは相変わらず元気でした。ドゥサンタワーとかミリオレとか、ウロチョロしてたみたいです。研修で韓国を思い切り楽しんでいるようでした。

東大門市場を後にして、次は地下鉄を利用して仁寺洞へ。仁寺洞では伝統茶を恐る恐る楽しんでいました。ナツメ茶(대추차)にゆず茶(유자차)、生姜茶(생강차)に菊花茶(국화차)などなど。まあ色々と種類があるものです。私はというと、前日少々寝不足で疲れ気味だったということもあり、霊芝茶(영지차)を頂きました。まあ、お茶というより薬といった方が正しいと思われる味です(笑)

仁寺洞で少し休憩した後は、そのまま歩いて景福宮へ向かいました。光復節の当日という事もあって、反戦やその他いろいろなデモなども行われる予定なので、多くの警官が目に付きました。車もデモの影響で結構渋滞してるようでした。

景福宮では、やはり光復節ということで親子連れの姿も目立ち、当日は入場料も無料という事でした。兎も角広いので、引率の大人は皆少々バテ気味だったんですが、学生たちはカメラ片手に元気に走り回っておりました。まあ、何度も来た事のある私と違って、目に映るもの全てが新鮮でしょうしね。最後にチョゴリ姿になって記念撮影。この写真はとても良い記念になったんではないでしょうか。ただ、1万5千ウォンはやり過ぎ。恐るべき商魂。

学生たちとの話の中で、私が2年生の最後の授業で聞いていたのと違って、新3年生は1人を除いて、みんなまた韓国語を選択してくれたそうで、それを聞いて思わずニッコリ。研修に来た3年生の2人も高校卒業後も韓国語を続けて勉強したいと言っていたので、教えた甲斐があったというか。しかし、新しい先生になって授業が簡単になって、試験も楽になったと聞いて複雑な思い(笑) 教えるってのは本当に難しい事ですね。

それにしても、学生たちを見ていたら、自分が初めて韓国に旅行に来たときのことを、いろいろと思い出しました。あの時の好奇心が随分失われている今日。初心に帰って、また頑張らないとな、と学生からまた学ばせてもらいました。

□ 光復節(광복절)

今日8月15日は、日本では終戦記念日ですが、こちら韓国では光復節(광복절)といって、日帝(日本帝国主義)から解放された記念日です。

ということで、まあ、韓国在住の日本人にとっては居心地の悪い?一日なんですが、実際、韓国社会に入ると、居心地の悪い事って多々あると思うので、慣れたというか、まあいい事も悪い事も含めて、人それぞれで考え方の相違があるなぁというか…..

今日は8月初めから韓国研修に来ている高校生に会いにソウルに行ってきます。研修に選ばれたメンバー4人のうち、3年生の2人は1、2年生の時に韓国語を教えていたし、2年生の2人も臨時で教えた事が何度がある!?ので、久々に会うのが楽しみです。ちょっとは韓国語上手くなったでしょうか!?

◎ これってどういう意味?

以前に書いた「※ ちょっとあやしい韓国語」ってエントリーに、アメリカにいる韓国の方からコメント頂いたんですが、「モッコリ」の語源って何なんでしょうか?

コメントでは、アメリカでトリビアの泉が放送されてるのをご覧になって、意味がはっきり分からないので辞書で探してみたら無くて、ネットで検索したらここにたどり着いたとのこと。トリビアの泉の放送とは逆に、「モッコリ」を韓国語では何というのかってのが知りたいってことでした。

で、私も俗語ですし、韓国語では何というのか分からなかったので、まず日本語の意味を広辞苑で調べてたんですが、項目が無かったし、現代用語の基礎知識にも無かったので(ともに電子辞書版です)。私自身は「もこもこ」から派生したのか、「こんもり」から派生したと勝手に思ったんですが、どうでしょう?逆にこの言葉の出所が気になってしまいました。

ちなみに「もこもこ」って擬態語?も、学研国語大辞典にはあったんですが、広辞苑にはないんですよね。一体、この「モッコリ」ってのは、どこから来た言葉なんでしょうか?もしご存じの方がおられましたら、お教え下さい。

※ ちょっとあやしい韓国語

少し前?に「ヘ~」でお馴染みのトリビアの泉ってテレビ番組で、韓国語ではネックレスのことを「モッコリ(목걸이)」っていう、って内容のものが放送されたそうなんですが(実際は「モ」の発音の「O」と、「コ」の発音の時の「O」は韓国語では区別があるんですけども)。
私はすでに渡韓していたのかどうなのか、見てないんですけどねー。で、今日はモッコリ以外に、日本語では変な意味になるもの、若しくはその逆をご紹介します。

まずは、日本語ではよく使う「ちょっと」。「チョッ(좆)」ってのは、まあ微妙に発音は違いますが、辞書によると「大人の陰茎」(笑)。「ト(도)」は「~も」って意味になりますから、韓国から、もし電話がかかってきたら「ちょっとお待ち下さい」は使わない方がいいでしょう(笑) けれど、「チョッ(좆)」は慣用句的な表現としてもよく使われる単語ですけどね。それから、運動する時とかに着る「ジャージ」。これも実際は「チャジ(자지)」のほうが近いかも知れませんが、上記「チョッ」と同じ意味があります。

次に、日本語で「~が多いし、」ってのは、韓国語では「~ガ マ○コ(~가 많고)」って言います。だから、「~が多いし、~も多いし…..」ってのは「~ガ マ…..(以下省略)」ってなるので「많고」を連発することになります。外国語と思って話してれば問題ないでしょうが、日本語だと考えると一気に話しにくくなりますね(笑) けど、こんなこと、言われるまで私は意識したことなかったけどなー。

最後に、日本語で「欠席(けっせき)」は、韓国では「犬畜生」とか「この野郎」って意味になります。実際は「ケーセッキ(개새끼)」かな?近い発音は。直訳すると、ケ(犬)、セッキ(子ども)って意味なんですが。これはホントよく使いますね。夜、窓開けて寝てると、外で酔っぱらいがよくこの言葉を叫んでます(笑) まー、悪口は多い方に属する国なので…..「セッキ(새끼)」と組み合わされた悪口は、結構日常的に使われますね。

ということで、色々紹介しましたが、ま、テレビなので下ネタばかりになるから、トリビアではこれらは伝えられなかった?んでしょうかねー。何れにせよ、言葉って面白い。

※ 韓国語の方がイケてる

「- snow white -」さんのエントリーで「ビビンパ vs ピビンバ」ってのがありました。
似たようなところで韓国人がよく日本人の発音を注意する単語として、韓国といえばキムチ、そのキムチの発音があります。アルファベットで表記すると分かりやすいんですが、日本語では「KI-MU-CHI」で3音節、でも実際韓国語の発音は「KIM-CHI」ってことで2音節、それから「MU」と「M」の違い。必ず母音で終わる日本語と、子音で終わることの出来る韓国語の違いですね。分かりやすく言うと「ム」なのか、「きんむ」って言った時の「ん」なのか違い。そういえば、昔にキムチの国際基準を決める時に発酵段階を経ていないものは認めないみたいな論議と共に、表記も問題になっていましたね。最終的には韓国側のものに、まあなりましたが。

フランス人曰く、日本語より韓国語の方が響きが綺麗だ、ってのを聞いたことあるんですが、やっぱり発音の仕方が関係してるんでしょうね。ただ、私としてはこの意見はどうだろ?って感じますが(笑)

※ 과제、課題、カダイ…..

今日、初の授業があったんですが、とりあえず出会う人たち全てに、「いやー、学問の道を歩むことに決めたんだ」って言われてます。
で、「あ、えぇ、まぁ」って感じで答えてるんですが、これが違うんですよねー、微妙に。ま、分かる人には分かるんですが(笑) 実際、この留学期間中はそうなんですけどね。博士課程まで行って先生を目指さないのはおかしなことなんでしょうか、人文系で。確かに、周りの院生はみんな学校の先生なんですけどね、高校とかの。とりあえずこっちは、「韓国語のプロ」を目指すということで、とことん追求していきたいと思っています。

ま、深入りすれば結構難しいですが、日常会話なら韓国語ってそれほど難しくないんですよ。一応、言語学的には多くの言語の中でも最も科学的に作られている言語だと言われています。よって、どう発声すればどういう音が出る、とかいったことも非常に分かりやすいので、それは即ち新たに学ぶものにとっても分かりやすいと言うことで….. 日本人にとっては、発音さえ克服できれば、日常会話は怖いものなしですよ。ちょっと、勉強してみません、なんてね(笑) 外国語を覚える時って、変な言葉とか、悪口とかが導入になったりするでしょ。その点、韓国語はバッチリ(笑) 山ほどあります、悪口。日本語は特に他言語に比べて少ないですしね。いやー、穏和ないい民族ですな。

で、授業では次回までの課題を8つほど出されまして、まー追い込まれてます(笑) 2年半ぶりの学生ということで、まだ本調子じゃないというか、乗り切れてないというか。どちらにしろ色々な人に迷惑掛けて、色々後回しにして来てるので、覚悟は出来てますが、眠れぬ日々が続きそうです。隙を見て、Blogもやるけどね、もちろん。

ということで、トップページにO.E.W PHOTOBLOGの最新の画像を表示するようにしてみました。HINAGATAさんのところのHINAGATA-Photo Tips #002を参考に、変更を加えて、何とか成功という感じ。写真の上にカーソルを持って行くと、その写真のタイトルがポップアップします。気になったら、O.E.W PHOTOBLOGにお進み下さい。