* 兵役忌避問題

韓国が今、兵役忌避問題で大きく揺れています。まあ、他の事件とかみたいに、いつものように何事もなかったかの如く乗り切るのかなと思ったら、やっぱりこの兵役の問題は手を付けないといけなかったようで。

ということで、プロ野球選手から始まった兵役を不正に免れていた問題が、今度は芸能界に飛び火して、その他社会の各層にまで操作が拡大されそうな感じです。プロ野球は崩壊の危機か、なんてな具合に報道されてましたが、本当にかなりの人数が警察の捜査を受けたようです。

で、事の顛末はというと、ある程度予想はされたことなんですが、お金に余裕のある兵役対象者が、ブローカーなどを通して、兵役の検査を上手く不合格となり、兵役の義務を免れていたようです。どうも今回は腎臓疾患っていう病気で兵役には不適格だという判定を引き出していたようで….. ま、以前からこの腎臓疾患は何かの薬を飲んだら不適格になるとか、あとは椎間板ヘルニアとか、視力とかですかね。この類の病気は怪しい、なんて話はよく聞きましたが。

今回は大がかりな捜査が入ったようで、控訴時効である3年が成立していても、ともかく任意で事情を聴いているようです。時効が成立してる場合は、起訴は免れますが、兵役は義務として残り、兵役の検査を受けた後、すぐにでも入隊しないといけないとのことです。

それにしても、秋の童話のソン・スンホン(송승헌)とか、映画「火山高」のチャン・ヒョク(장혁)とかが、任意出頭して事情聴取に応じ、マスコミの前で「大韓民国の男として申し訳ない」みたいな反省の弁を述べているのは、結構痛々しいですね。2人の出演するドラマとか映画とか、結構好きだったんですが。やっぱりこのままだと芸能界への復帰も難しいんでしょうか。麻薬で捕まって、復帰している芸能人は韓国でもいますが、兵役はねー。韓国では男の義務ですからね。

韓国では昔からトップスターとして活躍している歌手が兵役の年齢になって、思い詰めて自殺するとか、結構ありますからね。何にしろ人気が出てきたとこだったり、活躍しだしたところで兵役の年齢に当たる人は、皆悩むでしょうね。兵役を終えても、元の場所に戻れるとは限りませんし。

私が教えている高校でも、男の学生と話していても「先生は軍隊は行ってきたのか」とか、「日本は軍隊に行かなくて良いので羨ましい」とか、そういう声を聞きますしね。何にしろ、韓国の若者にとって徴兵というのは悩みの種の一つではあります。大学進学ならまだ先の話になりますが、私が教えている高校はあまりレベルが高くない(というか、まあ素行不良的な学生も多い)ので、就職か軍隊かって感じで、結構身近に感じるものはあるでしょうしね。軍隊を終えるとみんな男らしくなって帰ってくるのでしょうが、若い時期の損失というものも大きいでしょうし。日本はそういう意味では幸せですね。その分、国を守るとか、国のために、とかそういう類のことは御法度になっているような気はしますが。

ということで、ニュースを見つつ、明日の授業の準備もしつつ、エントリーも書きつつ…..
今日は今学期は初の徹夜かな?つらい、つらすぎ…..(笑)

“* 兵役忌避問題” への1件の返信

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