# 修能試験携帯電話不正事件!

今日は高校からのエントリー。ただいま授業の合間、気だるい時間です。明日の大学院の授業には、持って行かないといけない課題が山ほどあるので、本当は少し休憩したいところですが、課題のためにこうしてパソコンに向かっています。とは言っても、エントリー書いてるんですが(笑)
ということで、こちら韓国では17日に修学能力試験(大学入試のセンター試験に相当)が行われ、私が教えている生徒たちも、ともかく試験を終え、自己採点などで一喜一憂していたのですが、光州の方では、携帯電話を利用した、大規模なカンニングが発覚して問題になっています。

携帯電話の文字メッセージを利用して、頭のいい学生数名が外部に答えを連絡し、外部で待機している中継役が、答えをまとめて試験場の中に送っていたようです。ま、よく考え付きそうなカンニングですけどね。実際に実行に移すかは別にして。

捜査の過程で、この携帯電話を使ったカンニングは代々行われていて、1、2年生の時に中継役だった人が、受験生になると試験で答えを送ってもらう側になっていたようです。ニュースを流し読みしていると、どうも試験の前日に匿名で、カンニングを画策しているという通報が警察にあったようで、警察官が当日、試験会場に踏み込もうとしたものの、試験場の雰囲気が壊れ、他の受験生に悪影響を与えるとのことで、試験監督を強化する指示を出すに留まったとのこと。どうも、この事件に関係しているものが100名以上いるようですね。携帯電話やらイヤホンやら、準備費用も250万円を超えている様で、大掛かりなのが伺えます。

ま、日本のセンター試験で、大々的に携帯を使ったカンニングが行われるとは、あんまり考えられないですけど、こちら韓国の修能試験は、本当にその後の人生が関わってくるものですからね。ま、そこまで追い詰められた受験生が、逆に可愛そうに感じたりもします。高校の同僚の先生たちは、やっぱり出てきたかって感じの受け止め方で、受験生よりも試験監督に問題があるんじゃないのかっていう意見でした。

カンニングって聞いて、そういえば大学の頃、よくやったなーって思い出しました(笑) ま、私は小心者なので、人の答えなんてのは見る勇気もなく、一般教養の授業の代返を見返りに、答えを見せてあげるとかで、ま、可愛いもんでしたが。しかし、今回の事件、学力というか、学閥一辺倒の社会に警鐘を鳴らしているのではないでしょうか。

# 修学能力試験、修能(수능)

明日はこちら韓国の高校生の人生を大きく左右する、修能(수능)、すなわち修学能力試験(大学入試)が行われる日です。
ってことで、修能冷え?(수능추위)と言って、例年この時期に合わせるかのように急に寒くなるんですが、今年も例外ではなく、最低気温が零下になって、日中も10度を切るようになって来ました。オンドルがあるので部屋では薄着ですけどね。というか、韓国ではインナーは薄着にして、上着は厚めにしておかないと、これからの季節はどこに行っても暖房がかなり効いているので、調節が難しいですからね。

で、修能ですが、本当に人生が決まるということで、日本のそれとはだいぶと雰囲気が違います。親が教会とかお寺にお祈りに行ったり、後輩たちが横断幕を作って応援したり…. 韓国語では試験に合格するということを、試験に付く(시험에 붙다)ということから、くっ付くもの繋がりで、この時期は飴とかお餅をよくあげたりするので、高校ではどこに行ってもお餅食べません?って勧められます。

受験当日は、公務員などの出勤時間を少し遅く設定したり、地下鉄とかバスが増便されたりして、国を挙げて受験生をサポートする動きも見られます。普段は厳しい同僚の生徒指導の先生たちも3年生には寛大で、受験までは大目に見るというような感じです。

ということで、受験で受かる大学によって人生が決まってしまうのもどうかと思うのですが、ま、これが韓国の実情なので、高校生は大変だなと思います。日本だとたまには遊びに行ったり、アルバイトなんかもしたりするのでしょうが、本当にこちらの高校生は勉強漬けの毎日。これだけ高校生活を犠牲?にして、希望大学に受からなかった日にゃ、その落胆も相当なものでしょうね。ま、もうこの時期にあがいても仕方がないですし、普段の実力が発揮できるよう、みんな頑張って欲しいですね。