● 行政首都移転が取り消しに。

韓国には最高裁判所とは別に、憲法裁判所という、独立して大統領、また政治や憲法に関わる裁判を行う機関があるのですが、その憲法裁判所が新行政首都特別措置法は違憲であるとの判決を下しました。
ま、要するに今まで進めてきていた忠清南道への行政首都の移転計画が白紙に戻ったって事です。憲法裁判所は再審がないので、この決定は覆らないと。今まで行政首都が移転して来るという前提で上がっていた、忠清南道の土地やアパートの分譲価格も急に値を下げて、やっぱりソウルだという動きに変わっているようです。

日本は東京と地方、また地方同士の折り合いが付かずに、過去失敗に終わった感のある首都移転。日本も為し得なかったことを、って感じで広報もしていましたが、結局既得権を失う恐れのある側が勝ったって事ですね。首都移転に関して、選挙公約で国民投票を約束していた盧武鉉大統領でしたが、結局、国民投票なしに新行政首都特別措置法を押し切ったのがあだになったようです。

こちら春川は、ま、忠清道に行政首都が移っても、また移らなくても、どちらにしろ難しい立場です。首都移転が白紙になって、忠清南道には行政都市を、という声が出ていますが、春川は確かその行政都市に立候補していたはずで、そうなると行政都市誘致も難しくなると。やっぱり空気と水がきれいで、住みやすいってだけでは難しいでしょうけどね。まずはソウルまでの交通を何とかしてって感じですが。

“● 行政首都移転が取り消しに。” への2件の返信

  1. こちらこそ,トラックバックありがとうございました。
    韓国にお住まいなんですね。首都移転は,日本と同様に一極集中が進んでいる韓国でも重要なトピックだと思います。
    いかんせん,ハングルができないので,日本語情報のみから摂取していますが・・・。今後も参考にさせてください。

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